【ドル・コスト平均法】
『この会社の株を買いたいのだけれど、いつ買っていいかわからない〜!』
今までにこんな経験はなかったでしょうか?
『買うタイミングがわからないっ!』という方のために、
今回のコラムでは、
買うタイミングを気にせずに買い付けていくことが出来るドル・コスト平均法というのを紹介していきます。
まずは次のグラフを見てください。
これは架空の会社Aの株価推移です。
このグラフを目にすると、いつが一番の買いどきなのかはわかりますよね?
そうです、3月の株価が500円のときです。
しかし、初心者の方は2月の1500円でつかんでしまいがちです。
(でも仕方ないと思います。株価の動きというのは誰にもわからないのですから。株式市場の世界ではライブドアショックのようなことがいつ起こっても不思議ではない世界です。株価の予想なんてするものではありません。)
高値掴みをしないようにする一番の策は、「2月に会社の株を買わない」という選択ですが、もしかしたら2月以降も上昇していくかもしれません。その場合は2月の高値でつかんでもいいことになりますよね。
ではいったいいつ買えばいいのか?
そんなとき役に立つ投資手法がドルコスト平均法です。
ドルコスト平均法とは、
『同じ銘柄を毎月一定額分だけ買い付けていくという手法』です。
次の表を見てください。
買い方 |
月 |
1月 |
2月 |
3月 |
合計 |
株価 |
1000円 |
1500円 |
500円 |
|
@毎月3株 ずつ購入 |
購入株数 |
3株 |
3株 |
3株 |
9株 |
購入金額 |
3000円 |
4500円 |
1500円 |
9000円 |
A毎月3千円 ずつ購入 |
購入株数 |
3株 |
2株 |
6株 |
11株 |
購入金額 |
3000円 |
3000円 |
3000円 |
9000円 |
もしも毎月3株ずつ購入していったら9000円で9株購入することができます。
しかし、毎月一定額分だけ買い付けていく手法=ドルコスト平均法を利用した場合なら同じ9000円で11株と2株も多く買い付けることができるんです。
なぜ2株の差ができるのかというと、
毎月一定額分だけ買い付けていくドル・コスト平均法の本質が、
『安値のときにたくさん買うことができるしくみになってるから。」です。
これならタイミングを推し量る必要もなく、できうる限りは安い値段で買いつけていくことができます。
このドル・コスト平均法を初めて知った方もいるかもしれませんが、実はみんな普段から無意識のうちにこの手法を使ってるんですよ。
例えば、
【日常生活のドル・コスト平均法】
スーパーで普段1個200円で売られているお菓子が、特売で2個200円で売られてました。
この場合みなさんは、
「あら!お買い得♪」ってなもんで、
2個買いますよね?
ハイ、ドルコスト平均法成功です^^ |
この考えを利用すれば投資において大いに役に立ちます。とくに投資信託で利用するにはもってこいの考えでしょう。
ただ個別銘柄でこのドル・コスト平均法を利用するには少し難しいです。
というのも買い付ける度に手数料がかかっちゃいますからね^^;(その点投資信託には一定額積み立てコースというのがあり、むしろそちらが主流なので手数料はそこまで取られません。)
個別銘柄でもやろうと思えばできますよ。毎月一定額だけ同じ銘柄に投資していく『るいとう』を利用すれば大金が必要な株でも小額からはじめられます。
また、個別銘柄の一部によっては工夫すれば手数料無料のドルコスト平均法が可能です。(20万円以下手数料無料の丸三証券や10万円以下手数料無料の松井証券を利用すれば可能。)
※管理人の投資法にもドルコスト平均法は利用されてますが、自分の投資哲学にアレンジして利用しています。その手法についてはまた今度にでも紹介させていただきます。
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