【株式分割って何?】
3月末に多くの銘柄が株式分割されますよね。
実は自分も保有株であるサンライフ(4656)が3月末を持って、1:2の株式分割を行ないます。
株式分割が行なわれたらどうなるのか?
「株式分割が決定されると株価が上がる。」なんて言葉も目にします。
サンライフ(4656)を例にして株式分割とは何なのかを見ていきましょう。
サンライフ(4656)は3月末に1:2の株式分割が行なわれます。
まずこの1:2についてはわかりますよね?
1株→2株にするということで、つまりは2倍に増えるわけです。
サンライフの株式総数は3410000株です。
これが2倍になるわけですから、6820000株になるわけです。
保有株も同じように2倍になります。
100株保有ならば200株に。
200株保有ならば400株に。
では株価のほうはどうなるのか?
株価のほうは逆に2分の1の値段になります。
もしも分割時に3000円だったとしたら1500円になります。
以上より、サンライフの例でまとめると株式分割というのは、
『株数は2倍になり、株価は2分の1になる。』
こういうことです。
※ちなみに株式分割後の新たに増えた株はほとんどがすぐに売れるようになりました。証券会社のサイトなどで確認できると思います。
【株式分割を行なうと株価は上昇するのか?】
株式分割を行なうと株価が上昇するということが以前はけっこうありましたが、最近ではほとんどみられなくなりましたね。むしろ分割して下落し始める銘柄も見られます。
以前、とくに2004年ですね。
このころは株式分割で株価が急激に上昇するということが頻繁に起きました。
原因はこうです。
「株式分割をするときに、増える株(子株)は一定期間売買することができなかった。そうなると売り手のほうが少なくなるわけだから、買い手のほうが強くなって急激に株価を押し上げるような事態がおきる。」
こういうことが頻繁に起きていて、株式分割=株価上昇という意味のわからない考えが広まっていたんです。
現在は分割後にすぐに売れるようになったのでそういう事はなくなりました。
ルールのゆがみが株式分割=株価上昇という幻想を生み出していたわけです。
だから『株式分割によって株価は上昇するのか?』に対する答えは、
「上昇しない」が正解です。
株式分割が株価上昇を招かない理由を知るのにピザの話で例えるとわかりやすいです。
ここにひとつピザがあります。
このピザを二つにわけました。
ここで質問です。
『ピザはひとつのときよりもサイズが大きくなったでしょうか?』
株式分割はこれと同じです。
会社の価値が大きくなるわけがありません。
だから株価上昇なんかは本来起こるはずはないんです。
最後に、
「ではなぜ株式分割を行なうのか?」
その理由を確認しておきましょう。
【株式分割を行なう理由】
株式分割を行なう一番の理由は、流動性を高めるためです。
株数が増えればより多くの方に売買してもらえ、株価も安定します。
例えば1単位200万円もするような銘柄は大金を持っている方しか売買に参加できませんよね?
これが10分割したとして1単位20万円になれば、多くの方が売買に参加できるようになります。つまりは流動性が高まるということです。
株式分割最大の目的は
『流動性を高めるため』
こう覚えておくといいですよ。
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