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【簡単!企業価値計算】
管理人が使っている、四季報のデータを使っての簡単な企業価値算出を紹介します。まずはじめに必用なデータをあげます。

・現金同等物
・有利子負債
・経常利益
・時価総額


必用なのはたったのこれだけです。
ではどのように企業価値を算出するのかを例を用いて紹介します。



丸誠(2434)の場合(四季報2006年第1集)

現金同等物=34億円
有利子負債=8億円
経常利益  =7億円
時価総額  =50億円(10/31時点



企業価値というのは、
【現在のキャッシュ+将来のキャッシュフロー】で決まります。

(現金同等物ー有利子負債)+経常利益×0.6(税金)×10
=(34−8)+7×0.6×10
=24+42=64 
       
企業価値約64億円
※割引率10%(ゼロ成長)の場合です。



企業価値は約64億円です。
その当時の時価総額は50億円ですので、
64−50=14億円も割安に見られているということです。

ちなみその当時(10/31時点)の株価は、
終値845円(時価総額50億円)であるので、
企業価値は約1082円です。
丸誠の現在の株価


丸誠もかなり見直されてきました^^
企業価値を追い越しています。


「じゃぁもう割高なの?」
それは違います。

実はこの企業価値算出には企業の成長性をまったく加えていません
来年そのまた来年も経常利益は変わらないとの前提で算出しています。かなり厳し目の算出方法なんです^^;
(現在の割引率は大体6〜7%ぐらいが妥当だと思います。)


ですから、残念ながら成長株には適応できません^^;
資産バリュー株に適した企業価値算出法なんです。

しかし、この厳しい計算で算出された企業価値が時価総額に比べて割安ならば、その時点でかなりの安全域を確保していることになります。
現金同等物が多くて、有利子負債のない企業を探してみるのも面白いかもしれません。
(最近の相場はこういった株が上昇しているように思います。2005年12月)

【企業価値算出の参考本】
企業価値算出
かなり難し目の本ですが、2007年ぐらいまではこの本を参考にすれば、結果がだせそうです。



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