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【暴落の対処】(2006/02/01up)
今回の長期投資コラムは実践編です。
2006年1月16日の出来事をきっかけに起こったライブドアショック。
このとき管理人がどう対処したのかについてを参考に書いていこうと思います。

結果論からいいますと、
管理人は、今回の暴落でジェイ・ブリッジ(9318)という銘柄を買いました。
買った時期は、次の図です。



ハイ、買い方としては失敗してますね^^;
見事に落ちるナイフに手をだしてます。

第一回購入値段 1356円
第二回購入値段 1075円
第三回購入値段  970円



☆第一回目は打診買い
というのもこのライブドアショックがきっかけとなって、さきゆき4月ごろまでは相場が軟調に推移するかなと思ったからです。
「軟調時にゆっくり買いましていけばいい。」
そう思ってすべての資金を突っ込むのは止めときました。(打診買いにしておきました。)


☆第二回購入はナンピン
異常な売りからくる出来高の多さ、もう完全に壊れてるとしかいいようのない相場。次の購入値段を1000円台と考えていたため、その日のS安の値段で指値をしておいたのがヒット。掲示板などを見てみると、
「この会社もライブドアと同じようなことをやっているのではないか?」

そういう疑心暗鬼が相場に立ち込めていました。この疑心暗鬼が意外にも拡大していて、一見不安要素に見えますが、「人の裏に道あり花の山」です。
自分の哲学を優先して、翌日のS安に焦点をあわせ、指値の本買いをセットしました。


☆第三回購入で反省
予想どおり出来高はいくぶん減りました。買いも売りも怖くて様子見しておこうとの方が少し増えた証拠です。その日のS安で買い。
その後、ジェイ・ブリッジは反発していきましたから、反発したところで一部を売却(利益率は年間利回りでもある10%です)。
『リスクを限りなく減らすことが大切だ』との哲学からリカクです。
残りの株は計画通り長期保有です。


【反省点】
一見、今回の売買は成功しているように見えますが、
ジェイ・ブリッジの買い方は完全に失敗です。(実はこれだけの暴落自体はじめての経験だったんです^^;)
反省点は次の2点です。

・落ちるナイフへの対処法を間違えたこと
・本気買いをしてしまったこと


落ちるナイフに対する一番いい対処法は手を出さないこと。ナイフは下に刺さったのを見届けたあと抜けばいい。(今回は運がよかっただけということで次回はナイフがささったのを見届けてから買うつもりです。)

本気買いも完全に自信過剰でした。
そもそもの考えは、「4月ごろまで軟調になるかもしれない。」との想定からすこしずつ買っていこうとしていました。それなのに勝手な思い込みから全力で買ってしまった・・・・・。
これに関しても、運が良かったので反発してくれただけ。
(さすがにこの本気買いには反省したため、少し上昇したときにリカクしてポジションを軽く、リスクをへらしておきました。元本確保が最大の条件です。


今回の暴落での具体的な対処は以上です。
こうやって実践例を示したところで、実はなんの参考にもなりません。
暴落時に行動できるかどうかは、投資への哲学・考え方が第一条件です。
哲学がしっかりしてないと、いざというときに尻込みします。
(参考コラム→「長期投資の哲学」:哲学を鍛えるには先人達の考えを本で吸収し、自分で実践して少しずつ経験を積む方法以外にありません。)

管理人の場合は、自分の哲学を試してみたいとの思いが強かったために、すんなり買い付けにいけましたが、技術はぜんぜん未熟でしたね^^;
今後は買い方の技術を鍛えていかなければいけないなぁ・・・・・。


「保有株に対する対処法はどうしていたのか?」
無視してました。
いまは下がってくれてもいいんです。理由は単純、売るのはまだ先だからです。こういうときは「どうやらミスターマーケットが事故にあったみたいだぞ。」と思っておけばいいと思います。
その投資している企業がきちん利益をあげているのなら、株価は回復します。
価値ある企業はバリュー投資家さんが買い支えてくれますから安心です、特にいまはね・・・・・・。




再更新(2006/3/4UP)
※ここに具体的な暴落時の対処法を求めてきた方へ
はっきり言っておきます、それは自分でみつけるべきことです。
というのも暴落時の対処は人それぞれ違うはずだからです。
投資家というのは一人一人が独自の投資哲学を持っています。(十人十色と言いますが、投資の世界にも当てはまると考えてます。)
暴落時は素直に自分の投資哲学に従うべきです。
それがもっとも有効な対処法だと思います。


【参考:管理人の場合】
管理人が暴落しても保有し続ける理由は、自分の保有銘柄の将来の増益が見えているからです。
保有銘柄を見てもらうとわかると思いますが、一部の銘柄について、「なんでこんな銘柄持ってるの?」といった感想を持つと思われます。
自分は常に2〜3年先に経常利益が増え始める企業をみつけて投資するように心がけています。ですから現在、増益を発表している企業は意図的に避けるようにしています。他人から見ると「アホなことを・・・。」としているように見えると思いますが、それが自分の投資スタイルであり、投資哲学なんです。
自分でもわかってます、このスタイルでは優秀な成績は収められない^^;
でもいいんです。
この投資法は自分にも理解できるうえに、精神的にも疲れません^^
たぶん、これが自分の価値に見合った投資法なんだと思います。

最近気づきました、自分には銘柄選別眼というものがどうやら欠けてます。投資の才能、センスみたいなものはきっと人並以下でしょう。
まぁ・・・才能がないことを心の奥底で自覚してたからこそ、こういう投資法になってしまったんだろう・・・・。



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