【停滞相場に立ち向かう】(2006/02/11up)
ライブドアショックの影響も限定的で相場は依然好調を維持するかに思ってましたが、なんとなく短い停滞相場に入りそうな予感がしてきたので今回のコラムを早めに仕上げました。
停滞相場というのはつらいものです。動かない株価をみていると、そのうち「まったく動かない銘柄を保有してても意味ないや！」という思いが生まれて、結局売ってしまいます。しかし、売ったところがたいてい底なんですよね。（日本のファンダメンタルが良好というのが条件ですが。）
もしも、今後停滞相場が来た場合、
長期投資家を目指す方のなかにも思わず売ってしまう方がいると思います。
（管理人は２００４年秋の相場で見事に引っかかり売ってしまいました＾＾；）
なぜ売ってしまうのか？
それは長期投資についてどんなに理解したつもりでも、投資哲学を持ってないと保有し続けることができないからだと思います。
ここで言う投資哲学とは投資に対する姿勢です。
つまり『株価ではなく、常に会社の業績を意識していこう！』とする姿勢にあたります。
上昇相場では、その姿勢が固まってない方でも株価・業績ともに楽しく見ることができます。しかし、いざ停滞相場に入った瞬間、今まで会社を見つつ株価を見ていたのが一転して株価だけを見るようになってしまうんです。
これは投資哲学があやふやなうちは仕方のないことだと思います。自分もそうでしたから。自分の場合はこうでした。
【２００４年１０月〜11月初めまで・ＳＢＩ証券（８６９６）】
『どうして業績は悪くないのに上昇しないのだろう？ああ、また今日も下がった・・・・・。あ〜あ、今日もか。』
そして徐々に株価ばかりに意識が集中してしまいます。そのうちに・・・、
『もう、いいや・・・・売ろう。』とこうなりました。
（結果は売ったところが底、その後急激なカーブを描いて上昇、買値を大きく更新してました、苦い思い出です＾＾；）
しかし、この経験から得たものは大きかったです。
「相場が全体的に下落基調にあるときは、来期の業績が期待できる銘柄でも例外なくつられて下落、もしくは調整してしまう。しかし、業績に期待が持てるならば上昇相場で大きく上昇する。」
この経験をもとに次に保有した銘柄は、
【2004年11月〜2005年1月後半・ＡＯＣＨＤ（５０１７）】
11月の中ごろに購入したものの、決算発表後に大きく下落。
しかし、今度はきちんと会社を調査ずみ、ファンダメンタルで不安な点はない。
『一時的な下げ』と半信半疑（まだ成功体験がなかったですからね＾＾；）ですが判断を下し、会社の来期の業績を信じて断固保有しました。
市場は業績に反応するものです。
２００５年になり上昇相場とともに株価は大きく回復し、買値を越えたところで不安になり・・・・売りました。
不安になった理由は単純、自分のなかで『また下がったらどうしよう・・・。』と、またもや株価ばかりに意識が集中してしまったんです。このとき会社の業績は忘れてました。
（いま考えてみると売りの判断を下した自分が信じられないです＾＾；）
これら二つの経験からわかったことは、
『良い会社をみつけ購入したとしても、利益をあげることは難しい。』
いま思い返せば、
この二つの経験は『投資哲学を持つことの重要性』を教えてくれました。
もしもＡＯＣＨＤを購入していたころに「賢明なる投資家 」をはじめとする投資哲学について書かれた本を読み、ある程度株価に一喜一憂しないような姿勢が出来上がっていたら、なんなく保有できていたことでしょう。
「市場はきまぐれ♪」なんていいながら、保有していたはずです＾＾
ここで自分の経験を語ったところで、みなさんのプラスになれるかどうかは疑問ですが、これだけは経験上言わせてください。
「停滞相場で株価がさがったとしても、不安を抑えて会社の予想業績を見るようにする。上昇相場の頃と変わってなかったら問題はないはずです。市場が間違ってることが確認できました。」
（※あくまで現在の日本のファンダメンタルを考慮した場合です。）
今回のコラムは皆さんへのメッセージですが、それ以上に自分自身へのメッセージも込めてあります＾＾
（もう一喜一憂することはやめろよ、俺！）
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