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<STEP2について>
一般に株式投資をするうえで、
たいていの方は「どの銘柄に投資しようか?」などといった銘柄分析を重視しがちですが、
もっとも大切なのは銘柄分析ではなくてリスク管理です。

この銘柄分析よりもリスク管理が大事だということは、
資産運用の世界の第一線で頑張っている人たち(プロ)の間では常識です。
プロが認めている時点で最重要事項であるのに、本や雑誌、個人サイトなどにはあまりこういったことは詳しく書かれていません。(それも仕方のないことです、株価はずっと右肩上がりでしたし、リスク管理の必要性もそれほど重要視される時期はなかったからです。)

STEP2ではそのリスク管理について詳しく説明しています。
※ここではリスク管理において知っておいてほしい最低限の基本事項だけを取り上げています。リスク管理についてより詳しく知りたい方はSTEPの最後にオススメの本を紹介しています。



【リスクとは?】
まずはリスクの本当の意味から考えていきましょう。
投資を始めたばかりの多くは『リスク=元本割れ』と考えている方が多いと思います。
(管理人もその一人でした。)

しかし、資産運用の世界では『リスク=元本割れ』とは考えられていません。
資産運用の世界での『リスク=リターンのばらつき』であると考えられています。

「ん?どういうこと??」

噛み砕いて説明しますと、
まずリターンには二種類のリターンがあります。
二種類のリターンというのは『プラスリターン』と『マイナスリターン』のことです。
一見すると、『マイナスリターン=リスク』ととられがちですが、これは正しくはありません。

リスクとは、プラスリターンとマイナスリターンの幅に当たります。
つまり『リターンのばらつき』ということになりますね。
   
(グラフにしてみると、リスクの実態がつかめてきます。このグラフでは5%が平均リターンです。要するに『この金融商品に投資すれば相当高い確率(リスクの数字は小さければ小さいほど確率は高くなります。)であなたのリターンはー2%〜12%の間に収束されますよ。』って言っているグラフなんです。こういうグラフを正規分布と言うのですが、高校の頃に模試テストの成績表でこういうグラフをもらいませんでしたか?上のグラフで言うと、5%とあるところがちょうど平均点にあたります。つまり偏差値50ってことです^^)


ちょっと上のグラフだけですと、『何がなんだかわからない!』という方もいると思います。
リスクがふたつのリターンのばらつきを指しているということは、ノーリスクという言葉を考えてもらえるとよりわかりやすいでしょう。ノーリスクの金融商品を考えてみてください。

ノーリスク金融商品といえば銀行・郵便局の定期預金や定額貯金にあたります。(これらは固定金利商品ですからね。)銀行・郵便局の定期預金・定額貯金を上のような正規分布のグラフで表しますと、以下のようなグラフが描かれます。
      
プラスリターンとマイナスリターンの幅がまったくありませんね^^(というか実はゼロです。)
定額貯金の場合、利率が固定されているので当然リターンが確実になります。よって、ふたつのリターンのばらつき具合はゼロということになります。つまりはノーリスクということになりますね。
(リスクの幅=ゼロ=ノーリスク)



【リスク管理】
資産運用の世界では、このリターンのばらつきをどれだけ狭い範囲でおさえることができるかにかかっています。ハイリスク・ハイリターンをいかにミドルリスク・ハイリターンに持っていくか、またはミドルリスク・ミドルリターンをいかにローリスク・ミドルリターンに持っていくかが鍵なんです。

資産運用の世界では、このリターンのばらつきをおさえることこそが堅実な資産運用を可能にすることができ、資産を着実に増やしていけるポイントだと考えられています。

そして、このリターンのばらつきを可能な限りおさえようとするその努力のことを『リスク管理』と言うんです。リスクを可能な限りおさえたうえでリターンを追及していくことがリスク管理の目的です。

リスク管理について理解していただけたでしょうか?

    
     (参考:リスク管理をイメージ化してみました。)


それでは次ページからは、
「どのようにすればそのリターンのばらつきを抑えることができるのか?」といった方法論について、つまり主なリスク管理の方法について説明していきます。



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