【財務健全性をチェック】
【財務】という欄を見てください。
「総資産」「株主資本」「株主資本比率」「資本金」「利益剰余金」「有利子負債」という項目が確認できるかと思います。
四季報には慣れない言葉で難しく説明してあるので、これをアバウトに自分語訳にしてみました。
自分誤訳になってないことを祈ります(-人-)
【財務】
総資産・・・・・・・・・企業の総財産(土地とかも入るよ)
株主資本・・・・・・・株主達から集めたお金(借金以外の金)
株主資本比率・・・株主資本÷総資産
資本金・・・・・・・・・株主からの投資金(株主資本の一部です)
利益剰余金・・・・・企業が今まで儲けた金(これも株主資本の一部です)
有利子負債・・・・・借金ですね(@_@) |
で、こっからいったい企業の何がわかるのか?
ずばり、その名のとおり財務の健全性!
このうち財務の健全性を判断材料にするのは、総資産・株主資本・株主資本比率・有利子負債。特に企業の良し悪しの判断基準となるとしたら、株主資本比率と有利子負債のふたつが重要。
有利子負債の借金は少ないほうがいいに決まってる。
では株主資本比率は?
株主資本比率は株主資本÷総資産です。すると株主資本は株主のお金であり、借金とかではないものなので、株主資本比率の割合が大きければ大きいほど、借金の割合が少ない。
つまり株主資本比率が高いほどその企業の財務は健全であるといえます。
例を出してみました。
(4746)東計電算の場合
総資産 10916百万円
株主資本 8959百万円
株主資本比率 82.1%
有利子負債(借金) 0円
借金がなくて株主資本比率が高く、財務は健全であるといえます。 |
次に
(5405)住友金属工業の場合
総資産 2000553百万円
株主資本 579190百万円
株主資本比率 29.0%
有利子負債 796177百万円
借金が目立ちます・・・。数字だけから判断するとこの会社は財務が最悪となります。 |
しかし!!実はこの借金というのは各業種によって平均値は様々であり、住金の場合、鉄鋼業界ではこの借金でもOKな数字なんです!!
(他にも自動車業界とか造船業界とかも借金は高い。)
だから一概に株主資本比率が低いから、借金が多いからで財務の健全性や企業の良し悪しを判断するのはやめといて、他の指標と組み合わせて判断するのが適切だと思われます。(PERやROEなど)
しかし株主資本比率が高いことにこしたことはないと思います。
(ただ株主資本比率めっちゃ高いのにあまりよろしくない企業もありますよ、それはたいてい増資しまくってる会社だと思われます。)
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